OLdoll さん経由で XYcolo Doll にオーダーした Yinan さんが届きました。 下記はその簡単なお迎えレポートです。
OLdoll さんや他の輸入代理店では別のプロダクトのように並んでいますが、 こちらのドールも こちらのドールも全く同じ Yinan ベースです。
次のカスタマイズオプションを指定しました - ヘッド: Yinan
- 材料: オーガニックシリコンボディ+オーガニックシリコンヘッド(他の選択肢無し)
- ボディタイプ: 163cm Cカップ
- 肌の色: ナチュラル
- 髪の植毛オプション: 髪の植毛加工あり
- 植毛の髪の色とスタイル: 黒髪ロング
- 目の色: ブラック
- 胸タイプ: 中空タイプ(他の選択肢無し)
- 乳輪サイズ: 3cm
- 局部タイプ: 分体式
- アンダーヘアー: なし
- 足の自立加工: 自立加工あり (ボルト露出なし)(他の選択肢無し)
- 骨格オプション: 新骨格(他の選択肢無し)
- 眉毛と睫毛: 眉毛と睫毛植毛あり
- 専用スタンド: あり
これらに加えて下記を指定しました。 - 追加の眼球(緑)
- 追加のホール(2本)
- 専用スタンドに接続するためのボルト穴加工
オーダーを出し支払いを済ませてちょうど1ヶ月後の5月22日、OLdoll さんから完成連絡が届きました。 その通知には XYcolo Doll の工場で撮影された写真が3枚添付されていました。そのうちの2枚がこちらです。 写真を確認しこのメールに返信すると、これをトリガーに出荷指示が OLdoll さん経由で XYcolo Doll へ出されます。 OLdoll さんの日本国内拠点を経由して内容物を検品するということなく、私の元まで工場から直接届けられるとのことです。 この国際配送には FedEx が使われるようです。 XYcolo Doll の工場は中国の東北部にあるらしく、南部にある FedEx の国際物流拠点までの中国国内の輸送に3〜4日かかるとの説明がありました。
FedEx のページでトラッキングできるようになったのが5月27日。
成田の通関を終えて日本国内の配送業者に託されたのが5月29日。 FedEx の荷物の日本国内配送は西濃運輸(セイノースーパーエクスプレス)が担当することが多いようです。今回もそうでした。 セイノースーパーエクスプレスが引き継いだ場合はトラッキング番号は FedEx の番号がそのまま引き継がれますので、トラッキング番号を再確認する必要がなくて、荷物を待つ側としては手間がかからず楽です。
特になんのトラブルも遅延もなく順調に配送リレーが繰り広げられ、程なく到着しました。受け取り時の支払いの類も生じませんでした。 結局、中国の XYcolo Doll の工場を出発して手元に届くまでちょうど1週間、オーダーを出し終えてから38日でした。
大きめのダンボール箱。バンドで補強されていました。 上に荷物を乗せられたのか、ちょっとくたびれた感じです。
箱の大きさは凡そ 155cm(長さ) × 46cm(幅) × 36cm(高さ)。
テープを切って開梱すると袋が一つ。
この袋の中にはオーガニックシリコン片が入っていました。 このドールをオーダーしたときに、衣類の色移りのテスト用に素材のサンプル片を少し分けてもらえるように頼んでいたのでした。
梱包材をどけると寝袋に入った状態のドール。 Catdoll などのメーカーでよく見るあの毛布は緩衝材として使われていません。
付属品類はこの巾着袋に収納されています。
付属品の中身。 2枚入り医用外科口罩。マスク外交品。
ティシュー2ブロック。パンダ外交品。
下着。 さすがにサイズはピッタリでした。
ホール。 長さは 12cm。 身長 136cm の Tami さんのが 20cm で、身長 163cm の Yinan さんがこちらのサイズ。 ボディサイズの割に小さめな感じです。
16ページ(表紙含む)に及ぶ日本語の取扱説明書とネックアダプタと S 字金具。 このネックアダプタと S 字金具は背中のボルト穴加工のオーダーとは別のもので、デフォルトで付属するものです。
追加でオーダーした緑色の眼球。
ヘッドは箱に収納されています。
顔面はフェイスシールドで保護されています。COVID-19 対策にも使えます。
ヘッドは XYcolo Doll ロゴ入りの専用スタンドに固定されています。
ボディは一般的な寝袋に包まれて保護されています。
ボディを保護する寝袋は分厚い緩衝材に包まれていて、その背中の奥(下)には小さなケースが収納されています。
このケースを取り出して測ると、その重量は 8.8kg。
このケースの中身は専用スタンドです。 簡単に運搬できるように、コンパクトに収納できる専用ケースが用意されていました。 工具も付属しています。
各部の組み立てには M8 のボルトが使われています。
支柱のネジ径は 22mm。
支柱の外径は 25mm。
スタンドの脚部を組み立てるとこんな感じです。 キャスターはストッパー付きで、ストッパーを仕掛けると車輪の回転と車輪部の首振り角度の両方が固定されます。
スタンド全体だとこんな感じです。 この写真は XYcolo Doll さんから頂いたものです。
ドールをスタンドに結合するのに使う金具がこちら。
同じ金具を反対側から。 1本のステンレス棒を切削加工して作られた金具のようです。
太くなっている側がメスで、内側には M8 のネジが切られています。 この写真で下にある長いナットは、この金具を写真撮影するために立てかけるために使ったもので、この金具に取り付けて使うものではありません。
ドールの首の後ろには穴があり、その穴は白いプラスチック片で蓋がされています。 このプラスチック片を取り出すとその奥には M8 のオスのボルトが仕込まれています。このボルトは首(背骨)に溶接されているようです。 この穴に、先ほどの金具の太くなっている側(メスネジ側)差し込んでねじ込めばこのような状態になります。
OLdoll さんを介して XYcolo Doll さんから頂いた動画。 ボルト穴加工がされていなかったとしても、この動画のように作業すれば簡単に穴は開けられるということです。 位置と深さ加減がわかっているのなら自分でもできるのかもしれません。 XYcolo Doll のページにある骨格の図です。 この骨格の頸部後ろ、長めにボルトが伸びているのがわかります。 このボルトが穴の奥の先にあるものと思われます。 つまり、XYcolo Doll の全てのドールはあらかじめこのボルトは仕込まれていて、標準状態では表面のシリコンにはここに穴が開けられていない状態、ということなのでしょう。 内部で突出しているボルトは手探りでもその感触で位置の特定は容易にできるのかもしれません。 その位置に何か細長い筒状のものを押し付けて、動画にあるように穴を開ければ20秒足らずで作業完了、となるようです。
メーカー(XYcolo Doll)さん側の設計の話なのでここに書いても意味はないことですが、このボルトの位置はこの頸部関節よりも下、腕部を接続している箇所かさらに下にある方が荷重を支える位置としては良いように思います。頸部関節位置のボルトで吊り下げると、その荷重の向きに引っ張られて頸部関節が動かされてしまうからです。
この写真は XYcolo Doll さんから頂いたものです。 金具の細くなっている側の長さが少し違うようです。
この金具(金属棒)を固定するスタンド側の部分。 この写真は XYcolo Doll さんから頂いたものです。
このスタンド側の金具先端部の最下段の穴に、首後ろから伸びる金属棒を通して固定するということです。
ドール側にねじ込んでいた金属棒を外してスタンド側に差し込んでみた図です。
ドール側に金属棒をねじ込んだ状態でスタンド側の金具にも差し込んでみた図です。 この写真は XYcolo Doll さんから頂いたものです。
これらの金具とスタンドを使ってドールを吊り下げた図がこちらです。 この写真(合成写真?)は XYcolo Doll さんから頂いたものです。
この固定方式は、固定するという点では確実なものなのですが、 実際にドールを抱えて首の後ろの金属棒をスタンドの金具の穴に通すというのが思いの外難しく、 また、高さを調整するためにはその度に工具が必要で、 この構造は日常で使用するには些か不向きと言えます。 そこで、 Catdoll の Tami さんに施したのと同じようにナイロン素材のシートでぶら下げる方式に変更しました。 写真上段は標準のドール固定用金具(金属棒)。 ボディ側に接続する金具をこれに似せて仕立てます。
具体的には M8 のアイボルトと M8 の連結ナットを使います。 ドールのボディ内部にあるボルトは 15mm 長のようなので、連結ナットの長さは 30mm 以上のものを使います。
標準の金具棒側にも M8 のアイボルトをねじ込みます。 スタンドの支柱からの距離を稼ぐために、こちらのアイボルトは少し長めのものが良さそうです。
連結ナットとアイボルトを組み合わせたものはドールの首後ろの穴にねじ込んでおきます。
長いアイボルトを接続した金具棒側にはセーリングに使う丈夫なシートをもやい結びで固定し、もう一方の端には自在結びで輪を作り S 字金具を通します。
これをスタンドの取り付け部分に固定します。
ドールの首後ろのアイボルトをこの S 字金具に引っ掛けて吊り下げます。
スタンドの話はここまでです。 XYcolo Doll のドールは 「血管や赤みは全て塗装されて、人間の肌の特徴である肌の模様を全身に作っております」 の宣伝文句通り、表面には細かいテクスチャがあり、血管や関節の赤みの塗装が施されています。 写真ではわかりにくいかすかな表現ですが、実際に直接の見た目、そのリアルな感じはシリコン素材無垢のドールとは確かに違っています。
例えば腕や手首。
手のひらや手の甲。
余談ですが、この手の小指以外の指には関節構造を持った骨が設えられています。 よくありがちなアルミや銅の針金で作られた骨ではありませんから、曲げ伸ばしの金属疲労による劣化の心配は無用です。
足の甲や足の裏。
余談ですが、この足の指には骨格はありません。
例えば膝の裏。
頬のあたりの細かい赤みとかおでこのあたりとか。
お迎えレポートは以上です。
一般に、製造時と同じポーズの状態がボディへのダメージが最小と言われますので、基本的には常時スタンドから吊り下げて保管し、 たまに座らせてテレワークを横から応援してもらったりしています。
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